Bumblebee Xカメラのパターンプロジェクタ設定

概要

テクスチャの乏しい屋内環境では、オプションとしてランダムドットパターンプロジェクターが利用可能です。このアプリケーションノートでは、Bumblebee Xカメラと組み合わせてSmart Vision Lightパターンプロジェクターを使用する方法と、配線や設定の詳細について説明します。

このパターンプロジェクターは、ブラケットを用いて、カメラの上部または下部に取付が可能です。また同期するためGPIO を介してカメラに接続できます。

パターンプロジェクターをカメラと同期させたときの歪み補正画像(左)と,それに対応する視差画像のサンプルを以下に示します。

Pattern-Projector-Images.png

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パターンプロジェクターキット

Teledyne FLIRでは、カラーとモノクロのBumblebee Xカメラに対して、それぞれKIT-SXP80G2-WHIというパターンプロジェクターキットをご用意しています。キットには以下のものが含まれます。

Pattern-Projector-Light.png

 

Pattern-Projector-Kit.png

Item Number Part
Number
Item Description
1 4255579 Lens Vari-Focal, C-mount, AZURE IR02812ZM
2 4255615 Smart Vision Light (color) SXP80G2-WHI White Light Projector with Reticle
3 4255614 Power Supply 24 V 1.5 A, AC/DC, Global, Wall mount
4 ACC-01-3017 GPIO Cable for Bumblebee X camera Hirose LF10WBP-12 to Wire Leads, 3 m
5 4255647 Power Cable DC Jack 2.1 mm to Leads, 1 m
6 4255646 GPIO Cable for Projector M12 5 Pin A-coded to Wire Leads, 5 m

 

パターンプロジェクターの取付

必要な取付ブラケットはBumblebee Xモデルにより異なります。

  • BX-P5G-30C/M-XC3とBX-P5G-30C/M-XC5(60°、80°)モデルには、ACC-03-0001ブラケットキットを使用します。
  • BX-P5G-30C/M-XC7(105°)モデルには、ACC-03-0002ブラケットキットを使用します。 

BX-P5G-30C/M-XC3とBX-P5G-30C/M-XC5(60°、80°)モデル

パターンプロジェクターのBX-P5G-30C/M-XC3および BX-P5G-30C/M-XC5 Bumblebee Xカメラへの取付:

  1. パターンプロジェクターの内側の2つのネジ穴に、パターンプロジェクターの取付ブラケットを、2本の1/4"-20 x 7/16"ネジを使用して取り付けます。このブラケットはパターンプロジェクターの下部または上部への取付が可能です。
  2. 2つ目のブラケットを、Bumblebee Xカメラに3本のM4X8六角穴付きねじで取り付けます。このブラケットはカメラの上部または下部への取付が可能です。
  3. 両方のブラケットを、4本のM3X8六角穴付きねじを片側2本ずつ使って取り付けます。

Mounting-Pattern-Projector.png

BX-P5G-30C/M-XC7(105°)モデル

パターンプロジェクターのBX-P5G-30C/M-XC7 Bumblebee Xカメラへの取付:

  1. パターンプロジェクターの前面に、パターンプロジェクターの取付ブラケットを4本のM4X8六角穴付きねじで取り付けます。
  2. 2つ目のブラケットをBumblebee Xカメラに残りの3本のM4X8六角穴付きねじで取り付けます。このブラケットはカメラの上部または下部への取付が可能です。
  1. 両方のブラケットを2本のM6X8六角穴付きねじで使って取り付けます。

Mounting-Pattern-Projector-ACC-03-0002.png


 

レンズ取付

パターンプロジェクターにはCマウントレンズを取り付けてください。

  1. 保護キャップを外してCマウントレンズをプロジェクターにねじ込みます。
  2. 視野を調節します。
  3. 絞りを調節します。
  4. 焦点を調節します。


 

動作モード

プロジェクターには、Continuous と Overdriveの2つの動作モードがあります。 オーバードライブモードは電流が多い分、強度が高くなります。別の配線図は以下をご覧ください。

  Continuous Operation Overdrive Operation
Electrical Input 24 VDC +/- 5%
Input Current Maximum 840 mA Peak 1.25 A during strobe
Input Power Maximum 20 W Peak 30 W during strobe
PNP Trigger 2 mA at 5 VDC | 8 mA at 10 VDC | 15.4 mA at 24 VDC
NPN Trigger 12.5 mA at Common (0 VDC)
Trigger Input PNP > +4 VDC (24 VDC maximum) to activate or NPN ≥ 1 VDC to activate (not both)
Mode Control Connect pin 5 to 1-10 VDC (10 - 100% output); 24 VDC maximum Connect pin 5 to GND
(see wiring configuration)
Strobe Duration Minimum 10 μs | Maximum ∞ Minimum 10 μs | Maximum 50 ms
Strobe Frequency Maximum 4 kHz or 1 / Duty Cycle as calculated, whichever is less
Strobe Trigger Latency 6 μs
Duty Cycle Not Applicable Maximum 10%
Power Indicator Green when powered up
Status Indicator Amber when on | Red when a fault is detected
Analog Intensity Output adjustable from 10 - 100% of intensity limit by a 1 - 10 VDC signal.
Jumpering pin 5 to pin 1 provides maximum intensity.
Connection 5-pin M12 connector
Operating Temperature -10° to 40° C (14° to 104° F) | RH maximum 80% non-condensing humidity
Storage Temperature -20° to 70° C (-4° to 158° F) | RH maximum 80% non-condensing humidity
IP Rating IP50
Mass ~580 grams
Compliance CE, IEC 62471, RoHS
Warranty 3 years

 

結線方法

パターンプロジェクターとBumblebee Xカメラのケーブル接続に関するショートムービーをご覧下さい

NPN - Continuous モード

以下の配線図は、Continuousモードの場合にNPNラインでカメラをプロジェクターに接続する方法を示しています。この例では、カメラの光絶縁出力により、カメラからプロジェクターを起動しています。このプロジェクターは他の外部機器からトリガーを供給することも可能です。

注記:必要な電力は、Continuous と Overdrive のモード間で異なります。

Continuousモードでは、以下のいずれかを行います。
プロジェクターピン4(PNP)をプロジェクターピン1(Power In)に接続
または
プロジェクターピン2(NPN)をプロジェクターピン3(GND)に接続

両方は行わないでください。

Continuous-Wiring.png

可変強度の場合   最大強度の場合
プロジェクターのNPNラインを使う場合は、電源ラインに外部抵抗は必要ありません。   プロジェクターピン5(強度制御)をプロジェクターピン1(Power In)に接続

注記:

  • プロジェクターのNPNラインを使う場合は、電源ラインに外部抵抗は必要ありません。外部抵抗は後述の例のように、PNPラインの配線の際に必要となります。
  • カメラの出力ピンのロジックは、PNPと同様に機能するよう反転させる必要があります。 

NPN - Overdrive モード

以下の配線図は、オーバードライブモードの場合にNPNラインでカメラをプロジェクターに接続する方法を示しています。この例では、カメラの光絶縁出力により、カメラからプロジェクターを起動しています。このプロジェクターは他の外部機器からトリガーを供給することも可能です。

注記:必要な電力は、Continuous と Overdrive のモード間で異なります。

オーバードライブモード:

  • プロジェクターピン5(強度制御)をプロジェクターピン3(GND)に接続
  • このため、強度調整はありません。

Overdrive-Wiring.png

注記:

  • 外部抵抗は必要ありません。
  • カメラの出力ピンのロジックは、PNPと同様に機能するよう反転させる必要があります。

PNP - Overdrive モード 例1

以下の配線図は、オーバードライブモードの場合にPNPラインでカメラをプロジェクターに接続する一例を示しています。

Overdrive-Wiring-Example1.png

注記:

PNPラインを駆動する場合は、外部抵抗が必要です。外部抵抗の値は、タイミングに影響します(抵抗値によりRLC回路の時定数が変化)。

プロジェクターの駆動に必要な抵抗と最小の外部バイアス電圧の参考値:

  • 4k7 OHM - 9 VDC
  • 1k OHM - 5 VDC
  • 330 OHM - 4 VDC

外部バイアス電圧は24VDC以下にしてください。電圧が高すぎるとカメラの故障の原因になります。

SpinViewではこのラインを反転させる必要はありません。

この設定の欠点は、プロジェクターの駆動に必要な最小電圧が、外部抵抗値により異なることです。

PNP - Overdrive モード 例2

以下の配線図は、オーバードライブモードの場合にPNPラインでカメラをプロジェクターに接続するもう一つの例を示しています。

Overdrive-Wiring-Example2.png

注記:

PNPラインを駆動する場合は、外部抵抗が必要です。外部抵抗の値は、タイミングに影響します(抵抗値によりRLC回路の時定数が変化)。

プロジェクターの駆動に必要な抵抗と最小の外部バイアス電圧の参考値:

  • 4k7 OHM - 3.2 VDC
  • 1k OHM - 3.5 VDC
  • 330 OHM - 4.0 VDC

外部バイアス電圧は24VDC以下にしてください。電圧が高すぎるとカメラの故障の原因になります。

カメラの出力ピンのロジックは、PNPラインが適切に機能するよう、反転させる必要があります。 

この設定の利点は、プロジェクターの駆動に必要な電圧がかなり低くなり、またその値は外部抵抗値で決められることです。


 

SpinView によるプロジェクタのトリガー設定

SpinViewからプロジェクターにトリガーを設定するには、2つの方法があります。

  1. プロジェクタのパルス出力とフレームレートを同期
  2. カウンターをフレームより高いパルスレートで使用

フレームレートと出力との同期

最もシンプルな方法は、プロジェクターのパルスとフレームレートを同期させ、カメラがパターン光を捉えるようにすることです。

1.GPIO設定

  1. a. Line SelectorをOpto-Out(カメラのLine 1)に設定します。
  2. b. Line ModeをOutputに設定します。

c.NPN設定またはPNP Overdrive モード例2の設定の場合は、Line Inverterを有効にします。

d. Line SourceをExposure Activeに設定します。


GPIO-Control.png

2. Acquisition Controlの設定

  • Acquisition Frame Rate Persistence を有効にします。

Acquisition-Control.png

3. Settings タブ内の設定

  • フレームレートを調整します。低いレートから開始し、プロジェクターがフレームに追従できるようにします。画像を見て、プロジェクターの光が安定していることを確認しながら、ゆっくりと調整します。

カウンターの使用

パターンプロジェクターの駆動に、カウンターも活用できます。カメラの出力パルスをカウンターで調整できます。

1.GPIO設定

a. Line SelectorをOpto-Out(カメラのLine 1)に設定します。

b.NPN設定またはPNPOverdrive例2の設定の場合は、Line Inverter を有効にします。

c. Line SourceをCounter 0 Activeに設定します。

2.Counter And Timer Control の設定

  • プロジェクターのパルス幅は、Counter Duration と Counter Delayで制御します。Counter Delayは0のまま、Counter Durationのみで調整することも可能です。

Line Inverter を有効にしている場合、Counter Duration が短いほどパルス幅が短くなります。逆に、Line Inverter による反転を行っていない場合は、Counter Duration が長い程パルス幅が短くなりますので、ご注意ください。

Counter-Timer-Control.png